化学メーカーの技術員からのジョブチェンジ。教員の内定を辞退し、ラーニングエッジへ入社

初めまして、現在は、経営管理部の次長、また、兼任という形で法務および経理財務のユニットリーダーを務めている金澤真史と申します。

私のキャリアは少し変わっていて、大学院で化学を専攻した後、大手石油会社に技術系社員として入社し、研究開発や技術営業などで7年弱勤務しました。

技術者として充実した日々を過ごしていましたが、大きな組織の一員として働く中で、技術や専門スキルを高めるよりも、「人間関係」や「人をどう動かすか」の方が組織、更には社会で生きていくことに重要なことではないかと感じるようになりました。

元々、学生時代は、研究メインで、人間と話すよりもフラスコと向き合うことの方が多かった私ですが、社会人としての経験を積むうちに「結局、事業を動かすのは人であり、人が一番大事なんだ」と痛感し、次第に人の成長の根幹に関わる「教育」への関心が強くなっていきました。

その後、子供が生まれたことなどをきっかけに、自ら教育に携わりたいという思いから、一念発起し、小学校教員を目指すべく、大手石油会社を退職しました。

そして、教員免許の取得を目的に通信制大学で学びながら、小学校の学習支援員や塾講師として働いていましたが、少し時間が空いていたためもう一つ仕事を探していました。そのタイミングで、既にラーニングエッジで7年働いていた妻から「人が足りない」という話を聞き、民間教育の事業にも興味があったため、アルバイトとして入社したことがラーニングエッジとの最初の接点でした。

その後、無事に東京都の教員採用試験に合格しましたが、アルバイト時代の働きぶりや実績を評価してくださった清水社長から「プラットフォーム事業を立て直す責任者をやらないか」と、複数回にわたり熱心に入社のお誘いをいただきました。

教員になることを前提に前職を退職していたため、教員の道へ進むことと非常に悩みましたが、最終的には清水社長の「日本を支える中小企業を教育によって支援する」というビジョンや公教育とは異なる形で、企業が自ら価値と収益を生み出し、その力で社会に貢献するという枠組みに大きな可能性を感じ、教員の内定を辞退して当社への入社を決意しました。

現在のミッションは、会社が健全かつ持続的に成長できるバックオフィスの基盤をつくることです。経理財務の体制整備や、法務面でのガバナンス構築などを担当し、バックオフィスとして事業部と共に会社の成長を支えています。

「仲間とお客さまのために」会社に必要な役割を引き受け続けた日々が、私のキャリアを創った

前述の通り、私は最初からバックオフィスを目指していたわけではなく、プラットフォーム事業を立て直す事業責任者として入社しました。実際に入社してからは、まずは事業責任者として奔走し、自社サービスの『セミナーズ』をリニューアルリリースするなど、事業計画の策定と推進に注力していました。

しかし、ベンチャー企業ならではの目まぐるしい変化の中で、思いがけない展開が待っていました。入社直後、清水社長から「管理部門のマネージャーも兼務してくれないか」と打診されたのです。当時の私は技術畑出身で会社法など全く知らない状態でしたが、取締役にアドバイスをもらいながら「入社3ヶ月で株主総会を開く」というミッションをなんとか乗り切り、そこから数年間は事業責任者と管理部門のマネージャーを両立する日々が続きました。

この兼務期間は、正直にお話しすると想像を絶するような怒涛の日々でした。事業を伸ばすための戦略を描く一方で、法務や経理、ときには総務的な領域や社内システムの構築まで、まさに「会社に足りていない機能すべて」を担っているような状態でした。知識も経験もゼロからのスタートだったため、無我夢中で働き、ひたすら目の前の課題を打ち返す連続でした。

それでも走り続けられたのは、「ここで自分が手を抜いて会社の基盤が崩れれば、結果的に現場やその先にいるお客さまに迷惑がかかってしまう」という強い危機感があったからです。また、ラーニングエッジの社員は本当に誠実で熱意のあるメンバーばかりで、「この仲間たちと一緒に会社を良くしていきたい、安心して働ける環境を作りたい」という思いが、私を突き動かす大きな原動力になっていました。

傍から見れば驚くような状況かもしれませんが、当時のラーニングエッジは事業を伸ばす一方で、組織の裏側を支える基盤づくりが急務となっているフェーズでした。こうした両方の業務を必死に回し続ける中で、やがてプラットフォーム事業側に、前職で責任者を務めていたような方が入社することになりました。

事業側を安心して任せられる体制が整った時、改めて会社全体を見渡すと、組織として明らかに手が足りず、圧倒的に脆弱だったのがバックオフィスでした。「今、会社が健全に成長するために自分が引き受けるべき役割は何か」と考えた結果、私はプラットフォーム事業から離れ、バックオフィスの立て直しに専念することを自ら決意しました。

最初からバックオフィスのプロフェッショナルだったわけではありません。目の前の事業課題から逃げず、その時々で「会社に必要な役割」を引き受け続けてきたことが、結果として私の経営管理人材としてのキャリアの原点となったのです。

「まず自分で調べ、考え、形にする」。手探りながらも作り上げた、確かな専門性の土台

バックオフィスの業務は、まさに手探りからのスタートでした。 例えば、入社間もないタイミングで株主総会の運営を任された際は、会社法などの知識も全くない状態からの挑戦でした。当時の取締役の方にアドバイスを仰ぎ、いただいたアドバイスを手がかりとして、自ら関係法令や実務を一つひとつ調べながら、なんとか株主総会を無事に運営することができました。

当時は、手本となるような詳細な社内マニュアルもなかったため苦労はしましたが、この「まず自分で調べ、考え、形にする」という経験が、未経験の仕事を進めていく大きな基盤になったと感じています。

しかし、単に法令やルールを調べて手続きをこなしたり、上がってきた数字をただ集計したりするだけでは、バックオフィスとして本当の価値を発揮できているとは言えません。最初は目の前の業務を処理することだけに精一杯で、自分自身も「作業者」の域を出ていないのではないかという葛藤がありました。

そこからのブレイクスルーの要因となったのが、前職の理系時代に培った思考力と、システム責任者として現場に入り込んだ経験です。

理系出身として身につけていたデータ分析力や、数学的な条件分岐のように「なぜこの数値が出ているのか」「どのプロセスに問題があるのか」をロジカルに整理する思考を、そのままバックオフィスの業務へ応用しました。

さらに、自社システムの責任者を担当する機会があり、開発や運用を通じて社内のそれぞれの業務や業務フロー、数値に関するデータの流れを深く理解することができ、単なる決算や試算表上の「数字」としてではなく、その背景にある「実際の事業や現場の動き」として捉えられるようになったのです。

私の場合、最初から現在の役割に必要な会計や法務の知識が完璧にあったわけではありません。とにかく貪欲に目の前にあることを学習しながら整理し、なんとか体得してきました。

また、現在は、正しい業務知識をつける一環として、公認会計士の取得を目指しており、専門知識を体系的に補完しています。

泥臭い実務経験と論理的思考、そして後からの学びが結びついたことで、単なる「数字の集計係」から、事業の構造を正しく理解し、課題を解き明かしていけるバックオフィス人材へと成長できたと感じています。

会社の成長に向けた体制整備。ゼロから築き上げた経営管理体制とコーポレートガバナンス

今でこそ会社の成長を支える組織体制が形になってきていますが、私がバックオフィスを本格的に担い始めた頃は、決して今のように整備された環境ではありませんでした。

かつてのラーニングエッジは、事業にとって必要な数字を集計し、経営戦略へ落とし込む体制が十分に整っておらず、経営数値の分析や報告は管理部門が主体となって泥臭く担っていました。

私自身、それぞれの部門からあらゆるデータや数値、KPIの達成状況や未達理由を各部門へ丁寧にヒアリングしながら、商材ごとのボトルネックを抽出して取締役会資料にまとめる作業を一手に手掛けていた時期があります。当日はオンライン会議の画面操作や議事運営をこなしつつ、自ら経営陣へ事業状況を説明・報告するなど、まさに管理と事業の橋渡し役を担っていました。

正直にお話しすると、当時は本当に目の回るような大変な仕事で、「どうやってこの状況を乗り切ろうか」と日々必死になるほど、体力的にも精神的にも限界に近い時もありました。しかし、自ら手を動かして事業の細部まで泥臭く入り込んだあの経験があったからこそ、現在の強固な管理体制づくりに活きる「現場のリアルな解像度」を得られたのだと感じています。

そこから組織は急速に成長し、現在はさらなる事業成長を支えるための本格的な基盤構築へとステージが大きく引き上がっています。機関設計の変更に伴う定款変更、社内規程の方針策定と再整備、クラウドソフト等を活用した承認ワークフローの構築まで、会社の成長を支える内部統制体制を一から手探りで整備してきました。

そうした積み重ねの中で得られた最大の成果が、外部の公認会計士や専門家と連携して監査法人の厳しい監査に対応し、決算において「無限定適正意見(財務諸表が適正であるというお墨付き)」を取得できたことです。さらに現在では、月次決算も短期間に安定して締められる体制が整いました。

事業部が日々コツコツと積み上げていく実績や信用は、バックオフィスのガバナンスの欠如やたった一つの大きな不祥事によって、一瞬にしてゼロになってしまうリスクを孕んでいます。だからこそ、事業の裏側にある「大きな落とし穴」を事前に対処し、現場が安心して事業成長に集中できる強固な基盤を作り上げること。これこそが、ラーニングエッジにおける経理・財務というポジションの大きな面白さであり、最大の醍醐味だと実感しています。

「バックオフィスは事業にブレーキをかける存在じゃない」。現場と共に実現方法を模索する仕事のスタンス

事業部と関わる上で最も大切にしているのは、「バックオフィスは事業にブレーキをかける存在ではなく、実現方法を共に考える部門である」というスタンスです。事業部が一生懸命積み上げてきた売上や成長へ向けた取り組みを、バックオフィスの都合でブロックしてしまうのは本末転倒だと考えています。そのため、事業部からの相談には可能な限り早くレスポンスし、現場のスピード感を絶対に落とさないことを徹底しています。

とはいえ、単に事業部の要望をすべてそのまま通すわけではありません。相談を受けた際は、個別の会計処理や契約条文の字面だけを見るのではなく、「システム上でどのようなデータの流れになるのか」「税務・法務・内部統制上の問題はないか」、さらには「過去と将来のお客さま、そして社外のステークホルダーにどのような影響を与えるか」といった、幅広い観点から総合的に判断を下します。

実際に営業の管轄領域まで深く入り込んで実態を確認すると、「この取引先とこの取引先で、なぜ処理が違うのか」といった些細な違和感から、後々会社にとって大きな問題になりかねない構造的なエラーを発見することもあります。事業部は日々コツコツと実績を積み上げて会社を成長させてくれますが、万が一ガバナンス上の重大な間違いやトラブルが起きれば、みんなが何年もかけて築き上げた信用が一気に崩れ去ってしまうリスクがあります。

だからこそ、企画の初期段階からバックオフィスが入り込み、事業の進路に潜む「大きな落とし穴」を未然に見つけて塞ぐことが私たちの重要な役割です。

承認申請の不備があれば曖昧にせず修正後に再申請してもらうなど、守るべき規律は厳格に守りつつ、どうすればその事業アイデアを安全かつスピーディに実現できるかを共に考える。この「スピードとガバナンスの両立」こそが、真のビジネスパートナーとしての立ち位置だと考えています。

上司の教えが生んだ「抱え込まないマネジメント」。仕組みと権限移譲で組織基盤を強くする

バックオフィスの立て直しに奔走していた当初、知識や経験が十分でなかった私は「自分がすべて手を動かして打ち返さなければ」と考え、あらゆる業務を一人で抱え込み、プレイヤーとしての限界に直面していました。そんな私に、組織としてより成果を上げるための「仕組み化」とマネジメントの本質を叩き込んでくださったのが、現在の上司でした。自分の手足を動かすだけでなく、チームが再現性高く動く基盤を作る重要性を教えてくださったことに、心から感謝しています。

その上司から学び、現在実務で最も意識しているのが「無駄に悩ませない環境づくり」です。

例えば、社内申請でエラーや確認コストが頻発していた際は、個人の注意力に頼るのではなく、システム側で入力必須項目を設定したり選択肢を絞り込んだりして、構造的にミスが起きないフローへと刷新しました。また、単なる作業手順の解説にとどまらず、「なぜこの処理が必要なのか」という目的や判断基準までをマニュアルとして可視化し、現場が迷う時間を極限まで減らす工夫を重ねています。

こうして「仕組み」という安全網を整えた上で、メンバーの経験や習熟度に合わせて徐々に裁量を渡し、自ら判断して動ける範囲を広げてもらう権限移譲を進めています。上司が私を導いてくれたように、今度は私がメンバーのポテンシャルを引き出し、成長を実感できる機会を提供したいと考えているからです。

その根底にあるのは、「教育を通じて人の幸せに貢献する」という当社の理念に他なりません。

バックオフィスが社員の育成に向き合い、健全で強固な組織基盤を作り上げること。それこそが、巡り巡って現場の力を最大化し、その先にいるお客様への長期的な信頼と価値提供に繋がると信じています。

「自分の領域」を超えて挑戦できる方へ。会社の次の成長を共に創りましょう

私自身、技術者というバックグラウンドからバックオフィス、ビジネスサイド、システム、経営管理と、会社の成長に必要な役割を引き受けてきたことで、大きく成長することができました。現在、バックオフィスの基盤は一通り形になってきましたが、組織づくりに終わりはありません。

これからは、会計・税務・法務・経営戦略を実務で統合し、事業をより強くドライブできる人材を目指していきたいと考えています。

ラーニングエッジは、完成された組織ではなく、自ら仕組みを作る余地が無限にある会社です。「これも自分がやるの?」と思うような大きな仕事が次々と回ってきますが、それを乗り越えればさらに大きなチャンスを手に入れることができます。

「自分の責任領域はここまで」と線を引くのではなく、積極的に領域を広げ、事業や組織の変革をリードしたいという成長意欲のある方にとって、これほど面白い環境はありません。自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら会社を前進させたい方と、一緒にお仕事ができるのを楽しみにしています。