この記事でご紹介する書籍『おとなのギモン』を読むことで、会社の人間関係、働き方、お給料の上げ方など、具体的なところまでわかります。
書籍『おとなのギモン』5万人を超えるビジネスパーソンに経営論・マーケティング理論を発信し続けてきた、弊社ラーニングエッジ社長の清水康一朗による書き下ろしの書籍です。
この記事では、書籍『おとなのギモン』の読み方や実践のコツについて解説いたします。
書籍『おとなのギモン』とは
ラーニングエッジ代表の清水康一朗が執筆した『おとなのギモン』は、前作『絆徳経営のすゝめ』を、ビジネスパーソン向けにかみ砕いた書籍です。
ばんとく(絆徳)経営のすゝめ| 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?『絆徳経営のすゝめ』も、Amazonランキング新着8部門1位を獲得しベストセラーとなりましたが、2024年7月29日に出版となった『おとなのギモン』も出版後すぐにアマゾンランキングの9部門で1位を獲得しました。
現代人の働くことへの悩みや課題に深く寄り添っている書籍になります。
働くすべての人に手に取っていただきたい一冊となっていますので、もしもまだ手に取っていないという方は、ぜひご一読ください。
『おとなのギモン』を読んで欲しい方
『おとなのギモン』を読んで欲しい方は、「働くすべての方」です。
中でも次のような方にこそ手に取っていただきたい一冊となっています。
- 働き始めたばかりの若手社員
- 上下関係でどう振る舞ったらいいか悩む中間管理職
- 部下の育て方に課題を感じる経営者・リーダー層
- 起業家・フリーランスとしてお客様との関わりに悩む方
以上のような方は、『おとなのギモン』を読むことで、課題を解決するための具体的な考え方のヒントが見つかることでしょう。
あらゆる職場の悩みに向き合った本
書籍『おとなのギモン』は、組織で働くすべてのビジネスパーソンが一度はぶつかる課題や悩みに、深く寄り添った書籍です。
特に次のような悩みの解決に役立ちます。
- 働くモチベーションが上がらない方へ
- 時間のコントロールがうまく出来ない方へ
- 人間関係のストレスを減らしたい方へ
書籍『おとなのギモン』から引用しながら、詳しく解説していきます。
働くモチベーションが上がらない方へ
もう会社に行きたくない、マジメに働いているのに認めてもらえない、成果が上がらないという悩みを感じたことは誰しも一度は感じたことがあるものです。
- どうしたら前向きになれるかな
- 意欲が上がらない。でも働かないと給料が入らない
- 職場が合わないのかな
働く環境に向けて感じる不安感や、うまくいかない心の疲労を改善するために、仕事との向き合い方をアップデートする方法を『おとなのギモン』で解説しています。
Q 『どうしたらこの状況から抜け出せる…?』
A.『仕事との向き合い方をアップデートせよ』
『おとなのギモン』14ページから引用
本来、人間には自然治癒力が備わっていますので、通常の気持ちの落ち込みや身体の不調は、半日から1日休めば、相当に回復するはずです。もちろん、重度のうつ状態になれば、それは「心の風邪」ではなく「心の骨折」レベルとなっていて、しばらくお休みが必要かもしれません。まず、あなたに必要なのは、自然治癒力が機能するための時間確保です。
時間のコントロールがうまく出来ない方へ
現代のビジネスパーソンは、多くの人が時間管理術のセミナーに参加したり書籍を読んで自主的に学んだりしています。
それでも「うまくいかない」「手帳管理を実践したり、タスク管理アプリを使っても予定が洩れたり納期に間に合わなかったりする」という方は多くいらっしゃいます。
150ページ「時間を管理するのではなく、目的を管理する」は、そんな時間のコントロールに課題を感じる方には、弊社清水が実践する時間管理の手法が参考になることでしょう。
『時間を管理するのではなく、目的を管理する』
ここでは、もう一歩進んだモデルを紹介します。私が提唱する「第 五世代の時間管理」です。これは、人生の目的を高め、原因と結果を理解する ことによって「同じ問題」を繰り返さなくてよい状態を目指します。
『おとなのギモン』151ページより引用
人間関係のストレスを減らしたい方へ
組織で仕事をすることに苦手意識がある方が、コロナ禍でリモートワークが広まった影響もあり激増しました。
働かなければ生活できない、でも出勤したり仕事をするのが辛いと感じ、つい無理をして抱え込んでしまうという悪循環に陥ってしまっては本末転倒です。
そうならないように、『おとなのギモン』86ページでは次のように書かれています。
Q. 『周りからいろいろ頼まれて大変。どうすればいい?』
A. 『ボールは2つまで』
『おとなのギモン』86ページから引用
「ボール」とは日常の業務以外の主要タスクのこと。人間は、5個も10個も同時進行で重いタスクを担っていたら、それぞれの完成度や達成率が低くなるものです。それ以外は「今はやらない」と決めて、上司に相談して実施タイミングを今後のカレンダーで決めましょう。
「こんなこと、上司に相談してもいいのかな」「部下の〇〇さんのタスクは重そうだけど、無理してないかな」など、職場内でお互いに意識し合っているのに進展しないケースはよくあります。
組織によくあるコミュニケーションエラーを最小限に抑えられるのが、この86ページの考え方です。
『おとなのギモン』読み方5つのコツ
書籍『おとなのギモン』は一問一答式で、見開き2ページで悩みを手放すことができ、働きやすくなることで経済的にも豊かになっていく方法がわかります。
目次を見て、「今日はこのページが気になる」という章を見つけたら、そこだけピンポイントで開いて読むという方法もオススメです。
とはいえ、現実的にどうやって仕事に活かしたらいいかわからないということもあるでしょう。
- 上司とのコミュニケーションはどうしたらいいのか?
- できない自分が嫌になる時って誰でもあるのか?
- 転職したいけど、本当に今でいいのか?
- 現状打破の答えを持ってる人はどこにいるのか?
- 結果を出しているのに、なぜか評価されない…
具体的な答えが見つかるページと要約を、ここから解説していきます。
「上司とのコミュニケーションはどうしたらいいのか?」
上司はもちろん、組織内の人間関係で悩みがない人はいません。
部下から上司を見れば、「〇〇部長は遊んでる」などと言いたくこともあるものです。
逆に、ハイスペックで優秀な上司を見て、「忙しそうだし、相談しにくいな」と思うこともあることでしょう。
そんな時は89ページ『すごいと思う上司も、普通のおじさん』をご覧ください。
『上司って、話しづらくないですか?』
組織の上の人は、本当はもっとサポートしたい、でも聞いてもらえないと、教えてあげられない、という感覚をもっています。ぜひ相談してみてください。社長はもちろん、部長も課長も普通のおじさんです。
『おとなのギモン』89ページから引用
「できない自分が嫌になる時って誰でもあるのか?」
例えば、あなたが尊敬する企業の社長や有識者の方々が、何も苦労せず、すべてが順風満帆に成長できたかといえば、間違いなくNOです。
はじめは誰もが未経験者です。最初から貢献はできないし、うまく成長できないこともあるし、この仕事に向いていないかもと悩むこともあると書籍でも言及しています。
もしも今、そのような悩みや課題があって立ち止まっているなら、次の引用が参考になります。
『できない自分が許せない』
仕事に限らず、何事も慣れない時期、分からないことが多い時期は、ツラいものです。初心者の時期に辞めたくなるのは、ある意味当たり前のことです。そういったうまくいかない時にこそ、自分を褒めてみてください。「頑張ってる私は素晴らしい、私はきっとうまくいく」と。
『おとなのギモン』31ページから引用
「転職したいけど、本当に今でいいのか?」
- 転職したいけど、今でいいのか?
- 転職して、生きていけるかな…
- この職場、もう限界だ
転職した方が心がラクになることはありますが、残念ながら本質的な解決にならないこともあります。
多様性重視な社会なので、転職したり独立したりは自由です。
誰もが思い当たる転職について、『おとなのギモン』16ページで次のように言及しています。
『転職した方が早いのではないですか?』
仕事の態度、仕事の意義をしっかり意識出来ていない場合、そして何よりも自分自身の「ステートマネジメント(状態管理)」のスキルがないままに転職したところで、結局また次の職場でもよくない結果となるのは、目に見える未来です。
『おとなのギモン』16ページから引用
世界トップクラスの時価総額を誇るApple社にも経営難な時期があり、日本国内のホワイトカラーと言われる企業でも苦労している話はニュースで取り沙汰されている通りです。
思ったように物事が進まないときは、誰しも転職を考えたり休憩したくなることもあるでしょう。
そんな時は、ぜひこの『おとなのギモン』の好きなページを読み返してみてください。現状打破のヒントがきっと見つかります。
「現状打破の答えを持ってる人はどこにいるのか?」
「誰かに相談したいけど、なんて相談したらいいかわからない」と考えてしまうことは誰でもありますが、『おとなのギモン』で言及しているのが「自己開示」です。
「相談する=自己開示が大切」と言われますが、そもそもどうやって自己開示したらいいのかと逆に悩んでしまうというご相談も少なくありません。
『おとなのギモン』P102で、「おすすめしたい自己開示のテーマは、あなたの失敗談や苦労話です」と言及していますが、そもそも何と言って相談したらいいのかと悩む人は少なくありません。
そんな方にオススメなのが次の引用です。
『まずは聴くことから』
①まず先に、相手の話を心から聴くこと、そして共感すること
『おとなのギモン』102ページから引用
②アドバイスはしないこと
上司だから部下に相談してはいけないということはありません。
部下が上司の悩みの答えを持っていることはよくありますし、部下の何気ない提案で会社の売上が大きく変わるということもあります。
とはいえ、上下関係において部下が上司を信頼していなかったら、部下に寄り添うことはできません。
上司だからといって部下にカッコつけず、部下だからといっていい姿ばかりを上司に見せず、お互いに日頃から自己開示をしてみるようにしてみましょう。
「結果を出しているのに、なぜか評価されない…」
- 売上はしっかり上がっているのに…
- 社内評価も高く連携もとれているのに…
- 結果が出ているのに給料が上がらない…
このような悩みや課題を解決するための答えは、なかなか自分では気づきにくいものです。
なぜ評価されないのか、または評価されているが自分が求めている評価レベルではないのかを言語化する必要があります。
『おとなのギモン』では、会社が社員に求めていることを言語化するために欠かせないのが「2つの軸」だと解説しています。
- 定量的な評価
- 定性的な評価
仲間内でうまくいっているつもりでも相手が求めていないことだったり、売上が立っているつもりでも本当の評価基準に届いていないということもあるでしょう。
「自分を評価する立場の人は、どんなことを自分に求めているのか」という点に目を向けてみると、会社から何を求められているかが明確になります。
まとめ
今回ご紹介した『おとなのギモン』は、2024年7月29日に発売し、Amazonランキング9部門で1位を獲得しました。
本書は5万人以上の経営者・リーダー層などビジネスパーソンの悩みを受け止め続けた、弊社代表の清水が心を込めて書き下ろした一冊です。
- 今、社内の人間関係で悩んでいる
- 今後のキャリアのことで悩んでいる
- 給料を増やしたいけど、どうしたらいいかわからない
本来であれば答えにくいこのような課題も、わかりやすく解説しています。
興味がある方はぜひ手に取ってご覧いただき、あなたならではの注釈を入れたり付箋を貼るなどしてみてください。
きっとあなたの悩みを解決してくれる座右の書となることでしょう。
#おとなのギモン #清水康一朗