コラム 
YouTube集客は、YouTubeに自社のPR動画などを投稿して集客することです。
YouTubeは動画により短い時間で多くの情報を幅広い世代に伝えられるSNSです。
動画を投稿することにハードルを感じているマーケティング担当者も多いですが、YouTubeはGoogleの検索結果に表示されることもあり、うまく活用すれば大きな集客効果を見込めます。
成功事例を参考に自社の集客アップを目指しましょう。
YouTubeの集客方法5ステップ
YouTubeの集客方法を5ステップに分けて説明します。
- ターゲットを設定する
- キーワードを選定する
- 動画を撮影・編集する
- サムネイルを作成する
- 定期的に投稿する
YouTubeに投稿された動画は、YouTube内の検索結果で上位表示されることで多くのユーザーに視聴してもらえます。
検索上位に表示されるには、SEO対策が重要です。
再生回数を伸ばしてチャンネル登録者数を増やすためにも、SEOを意識した運用を行いましょう。
1. ターゲットを設定する
自社の商品・サービスのターゲットからYouTubeを視聴する人物像を明確に決める必要があります。
年齢や性別、職業といった属性だけでなく、ライフスタイルや価値観などの心理・内面も詳しく設定します。
ターゲットが明確であれば、悩みに寄り添った動画を制作することが可能になり、ユーザーはより動画に引き付けられるでしょう。
逆に誰にでも見てもらえそうな動画を作ると、ユーザーの課題が不明瞭になり誰も興味がわかない動画になってしまいます。
YouTube集客では、ターゲットのニーズに沿った動画制作が大事です。
2. キーワードを選定する
YouTubeに投稿した動画はGoogleの検索結果にも表示されるため、SEO対策が必須です。
動画のタイトルや概要欄にキーワードを含ませます。
タイトルは30文字、概要欄は最初の100文字程度が表示されるため、前半にキーワードを入れ興味を引く内容にしましょう。
ユーザーが検索したキーワードはYouTubeアナリティクスで確認できます。
タイトルや概要欄に入れたキーワードとユーザーの検索キーワードにずれがある場合は修正すると、再生数が増える可能性があります。
3. 動画を撮影・編集する
自社が伝えたい内容とユーザーの求める内容が異なる場合があります。
ユーザーが求める動画でなければ途中で離脱される可能性があるため、ターゲットのニーズに沿った動画作成が重要です。
動画を作る際のポイントは5つです。
- 1動画1テーマ
- 10分程度の長さ
- 導入説明は1分以内
- 音声に合わせてテロップを挿入
- 動画の最後にチャンネル登録などのアクションを依頼
できる限り自社の顔となる人を表に出し、誰が発信しているのかがわかるようにすることで親近感や信頼性が増します。
4. サムネイルを作成する
サムネイルはユーザーが最初に目にするもので、動画を再生するかどうかを判断する重要なポイントです。
サムネイルはパッと見て動画の内容がイメージでき、インパクトのあるデザインにしましょう。
フォントや色味、レイアウトなどを揃えることでチャンネルの動画一覧に統一感が出て、ブランディングにも役立ちます。
5. 定期的に投稿する
動画を1本だけ投稿してもユーザーから見られることはありません。
定期的に投稿することでユーザーからチャンネル登録をしてもらえるようになります。
チャンネル登録者数は誰にでも見える権威性となるため、1週間に1本を目安に投稿しましょう。
同じ曜日や時間に投稿すれば、ユーザーから覚えてもらいやすいです。
また、継続して投稿することで情報の更新ができ、信頼されるチャンネルとなります。
YouTube集客を実施する3つのメリット
YouTube集客を実施するメリットは3つです。
- 低コストで運用できる
- 幅広い世代に届けられる
- 短時間で多くの情報を伝えられる
YouTubeは動画のため投稿が難しいと思われがちですが、最近は動画作成に対するハードルが低くなっています。
運用メリットが大きいので、ぜひ挑戦してください。
1. 低コストで運用できる
YouTubeは無料でアカウントを作成できます。
動画撮影には特別な機材は必要なく、スマートフォンでも高画質の動画を撮影できるようになりました。
初心者向けの編集ソフトも提供されているため、外注しなくてもある程度のレベルの動画を投稿できます。
まず自社で撮影や編集を試し、社内のリソースや動画のクオリティを見てから外注を考えれば、無駄な費用をかけずに済みます。
2. 幅広い世代に届けられる
YouTubeの国内月間アクティブユーザー数は7,120万人です。
10代から40代では90%を超えており、60代でも67.0%の利用率です。
他のSNSとは異なり全年代で幅広く利用されているため、どのような属性でも比較的リーチしやすい特徴があります。
3. 短時間で多くの情報を伝えられる
動画はテキストの5,000倍もの情報を伝えられ、1分間の動画は文字に換算すると180万語の情報があるとされています。
メラビアンの法則によると、人は視覚から55%、聴覚から38%、言語から7%の情報を得ているため、動画は情報伝達において大きな影響を与えます。
YouTubeは話している言葉をテロップで表示すれば、視覚情報・聴覚情報・言語情報の3つの情報をすべて使って発信することが可能です。
YouTube集客のデメリット2つ
YouTube集客の主なデメリットには2点あります。
- 短期的な成果は見込めない
- 動画編集のスキルが必要
動画投稿のデメリットを理解したうえで運用することが大切です。それでは見ていきましょう。
1. 短期的な成果は見込めない
YouTubeはアカウントを開設して間もないときは認知度が少ないため、動画を投稿してもあまり再生されません。
投稿数を増やしSEO対策を行うことで、次第に視聴数が増えていきます。また、競合チャンネルに埋もれないために、自社独自の強みを活かした差別化も必要です。
中長期的な目標を設定し、戦略立てて自社のチャンネルにターゲットを呼び込みましょう。
SNSやホームページからYouTubeへの導線を作っておくことも大事です。
2. 動画編集のスキルが必要
動画のクオリティを上げるには、動画編集のスキルが必要です。
テロップや効果音を差し込むタイミングで見やすさが変わります。
また、サムネイルのデザインもブランディングに沿ったものでなければなりません。
動画の企画から制作までに必要なスキルや知識の学習にも時間がかかる場合があります。
YouTube集客の成功事例5選
YouTube集客の成功事例を5種類紹介します。
- バンダイ公式チャンネル
- 北欧、暮らしの道具店
- VOGUE JAPAN
- 永田 ハードオフ久留米国分店
- くら寿司 178イナバニュース
どのチャンネルも、ターゲットに最も伝わりやすい方法で自社の魅力を伝える動画制作をしています。
自社の動画作成の参考にしてください。
1. バンダイ公式チャンネル
バンダイは子ども向けのおもちゃなどを企画・製造・販売するメーカーです。
「バンダイ公式チャンネル」では、バンダイの商品を子どもに向けて紹介する動画を配信しています。
中でも「バンマニ! BANDAI MANIA!」は、6人のYouTuberが子ども目線で遊びながら商品を紹介しており、自分も遊びたいと思わせる動画になっています。
おもちゃを買う大人ではなく、子どもをターゲットにして「欲しい」という気持ちを喚起しているチャンネルです。
2. 北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの道具店」は、「フィットする暮らし、つくろう」をテーマに北欧風のシンプルな雑貨や洋服を販売している会社です。
映像の中で自然に商品を紹介しており、セールスの雰囲気を極力削いでいます。
ドキュメンタリーやドラマ仕立ての動画でライフスタイルを提案し、視聴者に憧れを抱かせたうえでECサイトに誘導しているのが特徴です。
3. VOGUE JAPAN
ファッション雑誌『VOGUE』の日本版YouTubeチャンネルでは、最新ファッションやメイク、トップモデルのライフスタイルなどを紹介し、女性の憧れをかき立てる動画を提供しています。
メイクアップ動画は細かくチャプター分けされており、必要なメイクだけをジャンプして視聴することが可能です。
WebサイトやSNSのリンクを貼り付けるだけでなく、ストア機能による訴求もしています。
4. 永田 ハードオフ久留米国分店
「永田 ハードオフ久留米国分店」は、中古品の買取・販売を行うハードオフ久留米国分店の公式チャンネルですが、久留米国分店に勤める永田さんが1人で演奏、撮影、編集、演出を行っています。
ハードオフで買い取ったジャンク品の楽器を使ってX JAPANの曲を演奏した動画が話題になりました。
壊れた楽器ではありますが、再現性の高さに人気に火が付き、ハードオフやジャンク品の宣伝に一役買っています。
5. くら寿司 178イナバニュース
「くら寿司 178イナバニュース」は、くら寿司の広報・マーケティング部販売促進部に勤める稲葉さんが出演する動画のチャンネルです。
稲葉さんはアルバイトから社員になった生粋のくら寿司ファンで、おいしく食べる様子が視聴者にウケています。
公式が提案するアレンジレシピや裏メニューを紹介したり、店の裏側や調理の行程を見せたりすることで、視聴者にくら寿司に来店してもらうための工夫がされています。
YouTubeはブランドの世界観を強化できる集客ツール
この記事では、YouTube集客の方法やメリット・デメリットなどについて説明しました。
YouTubeは企業にとって重要な集客手段となっています。動画ページからLPなどへの導線をしっかりと設定することで、スムーズな集客が可能です。
チャンネルに呼び込みたいターゲットを明確にし、ニーズに沿った動画を投稿し続けることで再生数が伸び、ブランディングの構築ができます。ぜひ自社の魅力を伝える動画を作成してください。
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