コラム 
マーケティングセミナーで組織づくりを学ぶ意義として、組織の立ち上げ方・構築方法がわかること、必要なメンバー構成・採用方針がわかること、マネジメントのポイントがわかること、経営者のマーケティングアイデアを理解して動く組織が構築できることが挙げられます。
組織づくりで課題となりやすい営業との連携や共通認識の形成、業務の属人化回避、人財確保といった各テーマについて、解消方法のヒントをつかめることもマーケティングセミナーで学ぶメリットです。
マーケティングセミナーで組織づくりを学ぶ意義
組織づくりに活かせるノウハウと、マーケティングセミナーとの関わりがイメージしにくいと感じる方もいるでしょう。
マーケティングセミナーで組織づくりを学ぶことには、主に4つの意義があります。
マーケティング組織の立ち上げ方・構築方法がわかる
今後立ち上げたい組織・改善を図りたい組織がマーケティング分野と関わりがある場合、組織の立ち上げ方や構築方法を学べます。
マーケティング活動は、そもそもチームで取り組むことが求められる活動です。
たとえマーケティング戦略や施策の方向性に問題がなかったとしても、実行するチームが脆弱では成功確度が下がってしまいます。
マーケティング施策を組織的に実行に移し、目標を達成していくには、組織に求められる要件を押さえておかなくてはなりません。
マーケティングセミナーで組織に必要な機能を学ぶことで、マーケティング組織の立ち上げ方・構築方法への理解が深まるでしょう。
組織づくりに必要なメンバー構成・採用方針がわかる
マーケティング施策を着実に実行していくには、適切な役割分担を行う必要があります。
マーケティングに関する戦略や施策実行に対する専門的な知見や経験をもつ人材を配置できるのが理想でしょう。
一方で、組織づくりに必要なメンバーが社内にそろっているケースばかりとは限りません。
実際には、ポジションごとに求められる資質や経験を踏まえて、適任と思われる従業員を抜擢する必要があります。
組織づくりに必要なメンバー構成を把握するには、実行すべきマーケティング施策に対する見通しが不可欠です。
マーケティングセミナーを通じて、組織づくりに必要なメンバー構成や、人材を採用する際の方針に対する理解を深められます。
組織づくりに欠かせないマネジメントのポイントがわかる
組織づくりに欠かせない要素の1つとして「マネジメント」が挙げられます。
適切なマネジメントを行うには、組織のリソースであるヒト・モノ・カネ・情報を的確に管理しなくてはなりません。
リソースの管理とは、端的に言えば「リソース投下によるROI（投資利益率）を最適化すること」です。
常に費用対効果の意識が求められるという点で、マネジメントは本質的にマーケティングと深く関わっています。
マーケティングセミナーで学びを得ることは、マーケティング感覚に根ざしたマネジメントを実現するためにも有意義でしょう。
経営者のマーケティングアイデアを理解して動く組織を構築できる
マーケティングセミナーで組織づくりを学ぶことで、経営者のマーケティングアイデアを理解して動く組織を構築しやすくなります。
経営者の頭の中にマーケティング戦略の構想が描かれていても、従業員が経営者の考えを理解できなければ成果は望めません。
マーケティングは経営者だけが理解していればよいのではなく、施策を実行する従業員にも深い理解が求められるのです。
従業員にもマーケティングセミナーに参加してもらうことで、経営者の意図を理解して動ける組織が構築されていきます。
結果としてマーケティング感覚に優れた組織を構築し、さまざまな戦略や施策を組織的に講じられるようになるのです。
マーケティングセミナーで学べる組織づくりのテーマ例
マーケティングセミナーでは、具体的にどのようなことを学べるのでしょうか。
組織づくりに関わりのあるテーマ例を紹介します。
マーケティング組織の位置づけ
マーケティング関連の組織は、求める機能によってさまざまな位置づけが考えられます。
次に挙げるのは、組織におけるマーケティング部門のポジション例です。
- 複数の事業部を横断的に支援するケース
- 経営者の直轄部門として設置されるケース
- 特定の事業部内に設置されるケース
- 外部委託するケース
どのポジションが正解というものではなく、マーケティング組織に必要とされる機能に応じて位置づけを決める必要があります。
自社に適したポジションを判断するには、マーケティング組織に求められる機能を把握しておかなくてはなりません。
マーケティングセミナーで基礎的な知識を学ぶことにより、マーケティング組織の位置づけを適切に判断しやすくなるでしょう。
組織におけるミッションの決め方
組織のミッションをどのように掲げるかは、組織づくりに欠かせない重要な要素の1つといえます。
組織の存在理由や自社の価値を決定づけるのがミッションと言っても過言ではないからです。
一方で、掲げるミッションは市場のニーズと連動している必要があります。
例えば「良質な商品をできるだけ安く提供する」というミッションを掲げたとしましょう。
実際に顧客が「良質で安い商品」を求めているかどうかは、市場調査をしてみなければ分からないはずです。
マーケティングセミナーを通じてマーケット感覚を培うことにより、組織にとって適切なミッションを掲げられるでしょう。
情報・ナレッジの共有方法
組織づくりにおける最重要課題は「人」ですが、他にも「情報」という重要な課題があることを忘れてはなりません。
情報は組織にとって資産であり、適切に収集・蓄積・管理・共有・活用していく必要があります。
情報を有効活用するには、組織にとってどのような情報が重要なのかを認識しておくことが重要です。
飲食店であれば、会計伝票には顧客が注文したメニューの傾向が情報として残っています。
会計伝票を売上の集計にのみ利用するか、メニューの改善や新メニューの開発に活用するかは大きな違いです。
マーケティングセミナーを通じて情報・ナレッジの価値を再認識することが、効果的な共有・活用方法を検討する第一歩となるでしょう。
マーケティング組織のマネジメント方法
組織づくりを着実に進めていく上で、マネジメントは非常に重要な役割を担っています。
従業員がどれほど優秀でも、従業員を統括するためのマネジメントが機能していなければ組織は成り立ちません。
マネジメント機能が重要となる点は、マーケティング組織においても同様です。
経営者や管理職を対象としたマーケティングセミナーを受講することで、マネジメントの視点から組織づくりを学べます。
従業員がマーケティングセミナーを受講すれば、経営者のマーケティングアイデアを理解して動く組織づくりに役立つでしょう。
人財採用に向けた戦略構築
昨今は多くの業界で人手不足が深刻化しており、人財採用のハードルが上がっているといわれています。
知名度の面では大手企業が有利になりやすいことから、中小企業の人財採用には戦略が必要です。
自社の強みや就業するメリットを求職者に対して的確に伝えるには、マーケティング感覚が欠かせません。
マーケティングセミナーで習得する知識は、人材採用に向けた戦略構築においても次のように活用できます。
- 求職者のニーズの捉え方・リサーチ方法
- 求人を出稿する媒体の選び方
- 求職者の心を捉えるキャッチコピーの作り方
- 認知から行動（応募・入社）に至るまでのカスタマージャーニーマップの作成方法
- SNSを活用した人材募集の手法
再現性の高いノウハウやフレームワークを活用することにより、感覚や経験則に頼らない採用戦略を構築していくことが重要です。
求人を出しても人が集まらないと感じているようなら、マーケティングセミナーで得た知見が解決の糸口となるかもしれません。
組織づくりで課題となりやすいポイント
組織づくりで課題となりやすい主なポイントを紹介します。
自社での課題と重なる要素があるようなら、課題に合ったテーマのマーケティングセミナーを選んで受講するとよいでしょう。
営業との連携
マーケティング組織を構築していく際に、しばしば課題となるのが営業部門との連携です。
一例として、次に挙げるような状況に陥るケースは決して少なくありません
- マーケティング部門のリサーチ結果を営業部門が十分に活用できない
- 営業担当者が知りたい情報や商談の実態をマーケティング担当者が理解していない
- 営業部門とマーケティング部門との間で情報共有がなされていない
マーケティング担当者がマーケティング部門の位置づけや機能について、組織における全体像から把握しておく必要があります。
同様に、営業担当者にもマーケティングセミナーを受講してもらい、営業部門にとってのメリットを理解してもらうことが重要です。
共通認識の形成
組織内における共通認識の形成は、組織づくりの重要なポイントといえます。
例えば自社のブランド価値について、全ての部門の従業員が正確に理解しているでしょうか。
共通認識が形成されていないことが原因で、自社が訴求すべき価値が伝わっていない事例を紹介します。
- 開発部門は「機能の充実度」を価値としてアピールしたい
- 営業部門は「料金の安さ」をアピールしたい
- 安いのはクラウドサービスだからであって、自社独自の強みにはならない
- 機能面では劣るものの、より安価なサービスを競合他社が提供している
- 結果として価格競争に負けてしまう
上記のような事態に陥ってしまうのは、マーケティング戦略やブランディング戦略への理解が不足しているからです。
マーケティングセミナーの受講は、組織内における共通認識の形成にも寄与するでしょう。
業務の属人化
業務の属人化・ブラックボックス化も、組織が抱えやすい課題の1つです。
例えばフィールドセールス（外勤営業）などでは、顧客情報を各担当者しか把握していないといったケースも少なくありません。
業務の属人化を回避するには「仕組み化」が必要です。
マーケティングセミナーの中には、マーケティング施策を組織的に講じていくための手法やノウハウを学べるものもあります。
マーケティングセミナーを通して、属人化しにくい組織の仕組みづくりを学んでみてはいかがでしょうか。
人財確保
人財確保は組織づくりの根幹に関わる重要な課題といえます。
一方で、近年は人財確保が難化しており、多くの企業が人手不足に悩んでいるのが実情です。
自社が必要とする人財を確保するには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
- 人材ニーズ（自社が求めるスキル・経験）が明確になっているか？
- 自社のカルチャーや企業価値を打ち出せているか？
- 求める人材にリーチする媒体を活用できているか？
- 求職者に刺さる訴求ができているか？
上記の中でも「媒体の活用」「訴求方法」に関しては、マーケティングのノウハウと深く関わっています。
マーケティングセミナーを通じて「応募者が集まる企業」「優秀な人材に選ばれる企業」を実現しませんか？
まとめ
マーケティングセミナーで習得できる知識やノウハウは、組織づくりにも役立ちます。
組織の課題を解決したい事業者様は、マーケティングセミナーを活用してみてはいかがでしょうか。
経営者の皆さまはもちろんのこと、従業員の方々がマーケティング感覚を身につけることで、強い組織を構築できるはずです。
「絆徳（ばんとく）の経営スクール（MBS）」は、中小企業経営者に必要なマーケティングの知識や考え方などが体系的に学べるセミナーです。
「絆徳（ばんとく）」とは「あなたがよいことをするので、ずっと一緒にいられる関係性」という意味です。
自らが顧客にとって「よいこと」をすれば、顧客は自社のファンになってくれるでしょう。
そして自社の売上が上がります。
自社の利益だけを追及するのではなく、社会性・理念と経済合理性を矛盾なく両立させることが絆徳経営です。
セミナーでは実際に自社ビジネスに活用できる実践的スキルや、マーケティングによってビジネスを拡大した成功事例を学べます。
自社だけが良いのではなく、顧客や社会にとっても良いビジネスをするために「三方よしのマーケティング」をぜひ学んでください。
