ラーニングエッジコラム 
集客方法14種類の特徴をオンラインとオフラインに分けて紹介します。
様々な集客方法がありますが、組み合わせることで最大の効果を発揮させられます。
多額の予算をマーケティングに使うことが難しい中小企業では、効率的に集客をしたいと考えていることでしょう。
この記事では、集客を成功させるために必要な取り組みを5ステップで解説しています。
マーケティングに困っている中小企業経営者の方はこれを機に集客方法を見直してみませんか。
集客の3種類の目的
集客とは、自社の商品・サービスを購入する顧客を集める取り組みのことです。
集客には3つの目的があり、達成することで長期的な売上アップが実現します。
- 新規顧客の獲得
- リピーターの獲得
- ブランディングの確立
3つの目的は一連の流れとなっています。
新規顧客を獲得した後リピーターになってもらうために関係を構築し、自社を愛するリピーターが増えることでブランディングが強化されるのです。
ブランディングが確立すると「○○といえば××」というイメージがつき、潜在顧客にもアプローチしやすくなり新規顧客を増やせます。
オンラインの集客方法7選
オンラインの主な集客方法を7種類紹介します。
- Webサイト
- ECサイト
- ポータルサイト
- SNS
- MEO
- Web広告
- メールマガジン
スマートフォンの普及やSNSの発達により、ますますオンラインでの集客が重要視されています。
オンラインでの集客は施策の結果が数値として手に入るため、適宜改善し効果を最大化しやすいです。
1. Webサイト
自社のWebサイトは、集客に必須の施策の1つです。
自社ホームページから商品・サービスの紹介とともに自社のビジョンや経営理念などもユーザーに知らせることができ、自社に共感してくれる顧客を増やせます。
自社で運用できれば、ドメインやサーバー管理の費用だけで済みます。
自社ホームページを見てもらうには、SEO対策が重要です。
検索結果の上位に表示されなければ、どんなに良いホームページを作成しても見てもらえません。
定期的にコラムなどのコンテンツを掲載するなどして、常に最新の情報を提供する必要があります。
知識がないと正しく運営できないため、詳しい社員がいなければ外部委託やコンサルの受講が必要です。
2. ECサイト
ECサイトには、Amazonや楽天市場などのショッピングモール型ECサイトと、自社が運営するECサイトの2種類があります。
2020年のパンデミックによる巣ごもり消費によって、インターネットで買い物することが一般化し、食品や日用品もオンラインで購入する人が増えています。
モール型ECサイトに出店すれば手数料の支払いが必要ですが、大きな集客力を得られ売り上げに繋がるでしょう。
自社でECサイトを運営する場合は、作成・管理のコストがかかりますが、自社ブランディングに合わせたデザインが可能です。
3. ポータルサイト
自社の事業と同じジャンルに特化したポータルサイトに登録することで、自社のホームページへのアクセスを増やせます。
ユーザーはポータルサイトを見て比較検討することが多いため、見込み顧客へのアプローチが可能です。
外部ポータルサイトに登録するなら手数料がかかります。
ポータルサイトには多くのユーザーが集まるため、競合他社も広告を掲載している可能性が高いです。
多くの企業の中から自社を選んでもらえるように、わかりやすさと差別化が重要です。
4. SNS運用
SNSは一方通行の情報発信だけでなく相互のコミュニケーションを取りやすいツールのため、認知拡大・ファン化・ブランディングのすべてに効果が期待できます。
短期的には成果が出づらく、長期的に継続してSNSを運用しなければなりません。
日本で主に使われているSNSは以下の6種類です。
- X(Twitter)
- YouTube
- TikTok
- LINE
各SNSのメインユーザーの属性や発信スタイルが異なるため、自社商品・サービスのターゲットや特徴に適したSNSを選ぶ必要があります。
5. MEO対策
MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップやローカル検索で自社の検索結果を上位にするための施策のことです。
店舗ビジネスやデリバリーなどの事業をしている場合、Googleビジネスプロフィールに登録し内容を充実させることが重要です。
Googleビジネスプロフィールには口コミを投稿できる機能があります。
低評価の口コミであっても丁寧に返信することで、お客様の意見を聞く姿勢を示せると同時に、MEOの評価も上がります。
2020年5月のNielsenが発表したレポートによると、地図アプリで利用者数が最も多いのはGoogleマップという結果でした。
Googleマップで必要な店の場所や営業時間などを調べているユーザーが多いため、Googleマップから自社ホームページへ誘導できるように情報を整えておく必要があります。
6. Web広告
総務省の『令和４年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』によると、インターネットの利用時間は年々増加しておりテレビの視聴時間を超えています。
そのため、Web広告の集客効果が期待されています。
主なWeb広告は以下の5種類です。
| リスティング広告 | ・検索連動型広告 ・検索キーワードによって表示される |
| ディスプレイ広告 | ・コンテンツ連動型広告 ・Webサイトの広告枠に表示される |
| リターゲティング広告 | ・自社サイトに訪れたユーザーに再度表示する ・ECサイトの広告は効果が高い |
| ネイティブ広告 | ・Webサイトのコンテンツに同化するように表示される ・ユーザーに広告だと気づかれにくい |
| アフィリエイト広告 | ・成果報酬型広告 ・第三者のWebサイトやブログなどに広告リンクを貼ってもらう |
Web広告はターゲティングをして出稿できるので、自社商品・サービスに興味がある見込み顧客に表示させられます。
インプレッションやクリック回数などのデータを取れるため、PDCAを回しやすいことがメリットです。
7. メールマガジン
メールマガジンは定期的にメールで情報発信を行うことで、自社商品・サービスの存在を忘れさせず購入に繋げる効果があります。
生活に役立つ情報や会社の裏側などを発信して読者をファン化することも可能です。
宣伝ばかりのメールマガジンは読者に嫌がられ開封されないこともあります。
普段は読者の興味関心が高い話題を配信し、キャンペーン時に宣伝を行うようにメリハリをつけた配信が大事です。
オフラインの集客方法7選
オフラインの集客方法を7種類紹介します。
- ポスティング・街頭配布
- マス広告・折込チラシ
- プレスリリース
- 看板・のぼり
- 展示会・セミナー
- 顧客からの紹介
- DM
オフラインの集客方法は限定した地域を狙って集客できるものが多いです。
オンラインに比べて予算が高くなるものが多いため、費用対効果の高い施策を選択しましょう。
1. ポスティング・街頭配布
チラシのポスティングや街頭配布は特定の地域に絞った配布ができ、チラシを手に取った人が自社に親近感を感じるきっかけを与えられます。
しかし、性別や年代などの細かな属性を絞り切れないのがデメリットです。
興味がない人に配布してしまうと、すぐに捨てられたり受け取りを拒否されたりする恐れがあるため、クーポンやノベルティを付けて配布すると注目されやすいです。
2. マス広告・折込チラシ
新聞の折り込みチラシやテレビCMなどのマス広告は、大多数の消費者に宣伝できる集客施策です。
若年層は新聞やテレビなどを見なくなってきていますが、高齢者層は新聞の購読率やテレビの視聴率が高いので高齢者がターゲットの場合に効果があります。
マス広告は不特定多数の人に届くため、潜在顧客を発掘できる可能性があります。
繰り返し出稿することで、自社の認知拡大に活用できるでしょう。
3. プレスリリース
プレスリリースは、新規開店や新商品・サービスの販売開始時に企業が公式に発表する文章です。
ただ文章を作成するだけでは集客効果がほぼなく、同業界のメディアやプレスリリース専門メディアに送り、掲載してもらう必要があります。
多くの人が興味を持つ内容であればメディアが取り上げてくれる可能性が高く、無料で幅広く集客ができます。
4. 看板・のぼり
ビルの屋外や駅などに看板やのぼりを設置することで、認知拡大ができます。
多くの人が行き交う場所は視認効果が高く集客を増やしやすいです。
長期間の出稿契約になるため、消費者が何度も見ることで自社を覚えてもらえます。
看板やのぼりは地域限定の集客施策のため、店舗への来店促進や道案内の役割も果たします。
5. 展示会・セミナー
展示会やセミナーでの集客は、会場に来てもらうための事前集客が大事です。
事前集客には案内状送付やWebサイト・SNSでの告知があります。
案内状送付は既存顧客をリピーターにするきっかけとなります。
オンラインでの告知は見込み顧客へのアプローチができるため、LPを作成し詳細情報を掲載しておきましょう。
展示会やセミナーが終了した後も、来場した見込み顧客にフォローアップのメールや電話をして接点を持ち続けることが重要です。
展示会やセミナーをコミュニケーションのきっかけとして長期的に関係性を築いていきましょう。
6. 顧客からの紹介
既存顧客の人脈から別の人を紹介してもらうのは、コストパフォーマンスの良い集客方法です。
第三者に薦められるとその意見を信用してしまうウィンザー効果が期待できますが、既存顧客との信頼関係を築いていない場合は紹介してもらえません。
友達紹介で両方に割引券プレゼントなどの紹介する側・される側にメリットのある提示が必要です。
依頼方法を間違えると信頼を失うリスクもあるため注意してください。
7. DM
DM（ダイレクトメール）は見込み顧客に郵便物として情報を送るため、開封率が高い傾向にあります。
見込み顧客の住所が必要なため、一度は自社に接触したことがある顕在顧客や既存顧客がターゲットです。
顧客にとって必要なタイミングを狙ってDMを送ると効果的に集客ができます。
DMの印刷代や郵送代などの金銭的コストがかかるため、セグメントやターゲティングを設定して送付することが重要です。
集客を成功させる5ステップ
成果の出る集客を実施する方法を5つのステップで解説します。
- 自社商品・サービスの分析を行う
- 顧客像を明確化する
- 競合他社を調査する
- 集客方法を選択する
- 実践・改善する
集客を成功させるには見込み顧客の関心を引く必要があります。
自社・顧客・競合他社を調査・分析し、自社商品・サービスに適した集客を実施しましょう。
1. 自社商品・サービスの分析を行う
効果的な集客を行うには、自社商品・サービスの見せ方が大事です。
どんなに良い商品・サービスでも顧客が必要だと思わなければ購入に至りません。
自社商品・サービスの強みや集客成果のある曜日・月・期間などを分析することで、顧客に与えられるベネフィットや特徴を把握できます。
自社商品・サービスのベネフィットが明確になると、見込み顧客の悩みにアプローチしやすくなります。
どのように訴求すれば良いかがわかるので、集客の効果が上がるでしょう。
2. 顧客像を明確化する
効果的な集客を行うには、顧客像が明確になっている必要があります。
顧客を知ることで自社商品・サービスのコンセプトと顧客のニーズに食い違いが生じづらくなり、的確なアプローチができます。
性別・年齢・職業などのデモグラフィックと価値観や購買動機などのサイコグラフィックを言語化し、ペルソナを設定することが重要です。
ペルソナ像から集客のタイミングなどを検討できます。
3. 競合他社を調査する
競合他社を調査することで、他社との比較から自社の強み・弱みが明確になり集客での差別化を図れます。
競合と同じことをしていても、多くの商品が溢れている現代では埋もれてしまう可能性が高いです。
他社への不満が自社商品・サービスの強みになるポイントを見込み顧客にアピールすると、興味関心を引きやすく集客に成功します。
4. 集客方法を選択する
集客方法は数多くあるため、目的や訴求したい顧客の種類に合わせて使い分けることが必要です。
数打てば当たる戦略では集客が増えません。
- 既存顧客向け・新規顧客向け
- 潜在顧客向け・顕在顧客向け
- 短期施策・長期施策
1つの集客方法だけを実施するのではなく、複数の集客方法を組み合わせて実施する方が相乗効果を得られます。
5. 実践・改善する
施策を実施するときには必ず効果測定を行います。
集客の効果がわからなければ適切に改善することができません。
オンライン集客は分析ツールがあるためデータを取りやすいですが、オフライン集客の看板やのぼりなどのように詳細なデータが取りづらいものもあります。
どのように効果を測定するのかを予め検討しておくことも大事です。
適切な集客方法で効果的に売上アップを狙いましょう
この記事では、集客方法と集客を成功させるポイントについて説明しました。
集客を実施するには、集客の目的やターゲットを明確にして顧客を引きつける施策を検討する必要があります。
1つの施策を実施し続けるのではなく、PDCAを回して改善したり、複数の施策を組み合わせて実施することで、より高い集客効果が見込めます。
現状を見極めつつ適切な集客方法を選択し、売上アップを目指しましょう。
もしかしたら
「集客ってやることが多いし、難しそう」
「時間がとてもかかりそう」
と考える方もいらっしゃるかもしれません。
平成までの集客でしたらその通りでした。
しかし、令和では違います。
「AIを活用したマーケティング」
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